FEATURED 2021/05/07 2021/10/18
就活を始める際、まずは自己分析!となる方は結構多いのではないでしょうか。しかし、自己分析はより良い就活を進めるうえでの一手段なので、自己分析という手段が目的になってしまうと、正しいアウトプットを得ることはできません。また、がむしゃらに面接でよく聞かれる質問について回答を用意する方も意外と多くいます。そうすると、回答にブレが出てしまい、思うように評価してもらえません。
では、就活においてまず始めるべき大事なことはなんでしょうか。それは就活における勝ち筋・ストーリーを作ることです。頭の中に一本の勝ち筋・ストーリーがあると、どんな質問を聞かれても一貫性のある回答をすることができます。
一本の勝ち筋・ストーリーがどんなものか、まとめると以下のようなイメージになります。
考え方としては、このようなイメージです。
そして、これらはそれぞれなぜそう言えるのか?を考えます。なぜ?なぜ?と掘り下げていくことで回答に深みが増し、面接官に納得感を与え、思考の深さを印象付けることができます。まずはこのようなフレームで自身について整理し考えることが、就活を始めるにあたって重要であり、自己分析はその過程の中の一つの手段であることが理解いただけると思います。
また、どんな環境が実現可能性が高いかという点については、企業・業界研究にも繋がりますが、海外大生の皆さんは特に実現可能性だけでなく、どんな時間軸で実現可能かという視点も持つと良いと思います。日本の学生に比べ、自らキャリアを作っていく志向の強い皆さんは、一社で長く働くことだけでなく、転職や起業を前提としたキャリアを検討している場合もあるでしょう。その場合、転職や起業に必要なスキルや経験がいつまでに得られるかどうかはとても重要なことです。ぜひその点も考慮してみてください。
「自己分析をしたうえで、過去から積み上げで考えたらいけないのでしょうか?」
海外大生にこの話をしているとよく聞かれる質問ですが、もちろん問題ありません。ただ、一点注意していただきたいのは、積み上げで考えていった場合に、アウトプットがふわっとしてしまう方がよくいるということです。例えば、「学生時代のイベントを実施した経験から、人を喜ばせる仕事にモチベーションとやりがいを感じるので、エンタメ業界を志望しています。」という人がいたとします。皆さんはこの志望理由どう思いますか?これだけだとふわっとしています。人を喜ばせる仕事は他にもたくさんあるのに、なぜエンタメ業界が良いのかが抜けているからです。仮に積み上げで考えたとしても、最後に具体的な選択肢に落とし込む時には、未来を起点にその仕事・会社・業界で、自分のありたい姿ややりたいことに近づけるのか、考えることも重要になります。あるいはインターンやOBOG訪問なので、より深い情報を得に行くことも重要でしょう。
この勝ち筋・ストーリー作りが就活の結果を左右するといっても過言ではありません。たくさん考えて、良い就活のベースを作りましょう。