2022/09/07 2022/09/07
海外大生として就職活動を終えられた先輩方に就活の経験談や社会人としての日本での生活についてのインタビューしていく海外大OB/OGインタビュー『私のキャリア思考』
今回は、北米の大学でビジネスとコンピューターサイエンスを学ばれた後、日系電機メーカーにてPM職(プロジェクトマネジメント)の内定を獲得されたAさんにお話を伺ってきました。
低学年のうちからエンジニアのインターンを経験し、最終的にはPM職としてキャリアをスタートされることとなったAさんが、就活と大学生活全体を振り返って現役海外大生にアドバイスをしてくれました。
Aさん
北米のビジネススクールを2022年に卒業。専攻はビジネスとコンピューターサイエンス。
初めはエンジニア志望として就活をスタートしましたが、合計3社でのインターンシップの経験を通し、PM職(プロジェクトマネジメント)を希望するように。
現在は日系総合電機メーカーに新卒入社し、PM職として活躍中。
エンジニアとしてのプロダクトの設計・開発だけでなく、その運用にまで携わるポジション。
システムやプロジェクト全体に責任を持ち、開発に関する知識だけでなく、さまざまな役割・役職の人を巻き込むリーダーシップやマネジメント能力が求められます。
— Aさんは2年生の頃から本格的に就活をスタートされたとのことなんですが、具体的によかったことは何ですか?
就活を早く始めた分、多くの企業でインターンの経験をすることができたことが、自分のやりたいことを見つける上で大いに役立ったと思っています。
複数企業でのインターン経験を積むにつれて就活軸や将来のキャリアビジョンが変わり、エンジニア希望だったのが最終的にはPM職希望になりました。
なので今日はどういった経緯で最終的にはPM職を志望するようになったかをお伝えできればと思います。
— 就活初期段階はエンジニア希望だったんですね
2年生の頃はエンジニア希望でした。
コンピューターサイエンスとビジネスを専攻していたこともあり、当時の希望職種はエンジニア、もしくはデータアナリストという職種で、SQLやEXCELを使用しデータ分析を行うような仕事を希望していました。
しかしエンジニアのインターンを終えて思ったのが、「これを一生は続けてはられない。」ということ。
エンジニアの仕事が嫌なわけではないが、自分はもっとビジネスに関わりたい、モノづくりを楽しむエンジニアという仕事よりも、それを使ってどういうビジネスをしていくかを考える仕事をやりたい、という自分の一面に気がつくことができました。
— 実際の業務を体験したからこそ、自分のやりたいことが定まったんですね
そうですね。実際に会社の中に所属することで学んだことも多々ありました。
ECサイト運営会社のインターンだったのですが、巨大なチームで巨大なプロジェクトをすることの良い面も悪い面も知ることができました。
良かったところは、大規模なエンジニアチームがどんな風に動きプロジェクトを遂行しているのかを見ることができた点です。
大きな組織であるにも関わらず、指示系統がかなり整っており一人一人のタスクがかなり細分化されスピード感のある中で皆が各々の役割を果たしている様子をみることができ、自分もその一員として微力ながら貢献することができました。
逆に自分に合わないと感じたところは、指示がトップダウンなこととチームごとの横の繋がりがなかったことです。なのでこのプロジェクトをやる意味は?これの目的は?これやってどういう価値が生み出せるの?といったことがよくわからないまま業務にあたることが多かったです。
この経験を通して自分はものづくりだけでなくビジネスにも関わっていきたいと思い、ITコンサルやBig4のテクノロジー部門、PM職を希望するようになりました。
— その中でもPM職としてキャリアをスタートされたのはなぜですか?
エンジニアとしてものづくりに関わるだけでなく、ビジネス面にも関わるという自分の希望を一番叶えられる環境だったからです。
最近のIT製品の開発業務っていうのはDevOpsといって、開発とオペレーションが一体化しているんですよね。全て出来上がってからリリースするのではなくて、ちょっと作ってリリースして、フィードバックもらってさらに作るみたいな。
そうやってプロダクトの改良を重ねていくんですけども、そこの開発とオペレーションを繋げるのが一般的なPM職のイメージです。開発業務もできるし、オペレーション(使う側)の両方の視野を持って仕事をするという環境に身を置きたかったので、PM職を志望しました。
— 他にはどんな課外活動をされていたんですか?
日本人学生団体でのVice Presidentやビジネススクールの学生団体の VP Internal をしていました。でもやはりインターンの経験の方がどの面接を受けても強みになりました。
もし、インターンの経験がなければ、就活で使える自分の武器は課外活動と勉強のエピソード。この二つで他の候補者と競わなければいけないのです、これだと周りの大学生と比べてもそこまで効果的な差別化ポイントにはならないんです。
そして面接時の質問で意外と多く聞かれるのが失敗談。
実際に本選考の質問で「これまでの一番の失敗はなんですか?」という質問がありました。
面接官がこの質問をする目的は、どのように失敗や困難を乗り越えたか、どう言った軸で物事を判断してきたのか、そしてその挑戦・失敗から何を学んだのかなど、企業が就活生に求める素質や能力を実体験から紐解くためです。
– 普通の大学生活の中では失敗談や困難を乗り越えた経験は意外と積みづらいですよね
そうなんですよ。
そもそも失敗談がないと、自分をアピールする材料すらないことになりますよね。
何かしないとそもそも失敗する機会も困難にぶち当たる機会もないので。
そうなると、インターンやビジネスコンテストに参加する、もしくは突き抜けるなら学生起業などにチャレンジしていた方が企業側の目にも止まりやすいですよね。自分のアピールポイントを実体験を持って伝えられるよう、大学生活で最低限求められているもの以上のことに取り組むことは本当に重要だと思います。
— 最後に、これから就活を行う海外大生へのメッセージをお願いします。
とにかく早くから動き出すことです。早ければ早いほど良いと思います。低学年のうちから長期インターンシップ経験をすることで、社会人の実務体験ができたり、自分のやりたいことを見つけることができるでしょう。
それに加えて、低学年から動き出すメリットは選考を通して自分のESやレジュメ、アピールポイントなどを修正していけるからです。私自身、就活始めたての段階から四年生になる間に、レジュメや面接で話す内容など、選考に臨むたびに修正し精度を高めていくことができました。就活を始めたての頃に書いたレジュメを今見返してみると客観性に欠けていたるような文章ばかりで、結局何を伝えたいのがわからず反省点ばかりだなあと感じます。
就活スタートが遅れると、意識高く学生生活を送っていたライバルに追いつくのは非常に困難ですので、とにかく早め早めからの対策が大切だと思います。
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