海外大生が就活でよく間違える日本語集

 2021/05/07  2021/10/18

海外大生が就活でよく間違える日本語集

これまで数百枚以上の海外大生のES添削を実施してきましたが、その中で海外大生がよく間違える日本語があります。細かいものもありますが、文書作成能力は社会人の基本スキルですし、海外生活が長い方は日本語力を懸念されるリスクもあります。本格的にESを書き始める前に理解しておきましょう。

海外大生がよく間違える日本語集

貴社・御社

これは有名なので知っている方も多いと思いますが、実際によく見かけます。これらは企業のことを指して使う言葉で、以下のように使い分けます。

貴社(きしゃ):文語(ESや履歴書などの書類)
御社(おんしゃ):口語(面接)

さらに、海外大生はめんどくさいと思う方が多いかもしれませんが、銀行は「貴行(きこう)/御行(おんこう)」と使い分けます。面接の練習をしていると、御社や御行で度々つまる方がいますので、口を回す練習もお忘れなく。

など

私はサッカーなど体を動かすことが趣味です。

これもよくある間違いで、具体例が1つしかないのに「など」を使ってしまうケースです。「など」を使う場合は具体例が2つ以上必要で「や」と共に用い、上の文章は以下のように書き換えが必要です。

私はサッカーのような体を動かすことが趣味です。
私はサッカー野球など体を動かすことが趣味です。

たり

私の部活での役割は、相手チームの過去の試合動画から戦略を分析したり、自分のチームが戦略通りに動けているかレポートすることでした。

「たり」に関してよく見る間違いが、「たり」を一回しか使わないケースです。基本的に「たり」は「~たり、~たり」と2回か3回重ねて使うことがルールです。(※一般的ではないものの、たりを一回だけ使う例示用法もある。)長い文章の中で「たり」を使って、2回目の「たり」が抜けてしまうケースが大半のようですが、明確に文法間違いなので注意が必要です。書き換えると以下のようになります。

私の部活での役割は、相手チームの過去の試合動画から戦略を分析したり、自分のチームが戦略通りに動けているかレポートしたりすることでした。

また、「たり」の使用を避け、名詞化することで、言い換えることも可能です。よりすっきりした印象になります。

私の部活での役割は、相手チームの過去の試合動画からの戦略分析や自チームが戦略通りに動けているかのレポートでした。

文頭の「なので」「ですが」

こちらも知っている方が多いかもしれません。ふと気が抜けたときにやってしまうのか、実はよく見かけます。口語(話し言葉)では問題ありませんが、文語(書き言葉)では「なので」や「ですが」を文頭で使えません。文頭で使いたいときは、以下のように言い換えが必要です。

・なので ⇒ したがってそのため
・ですが ⇒ しかししかしながら

今回は手始めに海外大生がよく間違える日本語を4つご紹介しました。ついついやってしまっている間違いや知らない間違いがあったという方は、この瞬間から使いこなせるように意識し始めましょう。

海外大生がよく使う違和感のある日本語集

次に、明確に文法間違いではないものの、政府により公用文での使用を避けるように定められていて、海外大生がよく使う違和感のある日本語をご紹介します。気になる人は気になりますし、文章の見栄えもよくなるので、こちらも使いこなせるようにしておくほうがベターです。

補助動詞はひらがな

お昼はもう食べてました。

この文の「来る」にあたる部分を補助動詞といって、基本的に補助動詞はひらがなで記載します。

補助動詞(ほじょどうし)とは、日本語などにおいて、別の動詞に後続することにより文法的機能を果たす動詞で、それ自体の本来の意味は保っていない(前の動詞との組合せで意味を持つ)ものである。(wikipedia)

例)してた、変わってく、残してく、して
⇒してた、変わってく、残してく、していただ
※「頂く」は、何かをもらう行為や食べる・飲むの謙譲語として使う場合は感じを使用する。

できるは動詞と名詞で、ひらがなと漢字を使い分ける

私は英語とフランス語を話すことができる。(動詞)
昨日のショーの出来は最高だった。(名詞)

「~出来る」と書いているESをよく見かけますが、基本的に動詞の場合はひらがなを用い、名詞の場合に漢字を用います。

形式名詞や接続詞もひらがな

ESは字数との勝負なので、あまり厳しく言いたくはないのですが、形式名詞や接続詞も基本的にはひらがなです。漢字を多用していると「きっと字数が厳しかったんだろうなぁ」と思えてしまいます。一文字を削って違和感を与えるよりも全体を見て削れる部分を探しましょう。

形式名詞
こと(事)、ため(為)、など(等)、もの(物)、ほう(方。thanの意味。)など
接続詞
したがって(従って)、ただし(但し)、また(又)、ゆえに(故に)など

まとめ

今回はやや細かい内容にも触れました。神は細部に宿ると言っては大袈裟ですが、ちょっとした文法の間違いがESの合否や人事の評価を分けるきっかけになるかもしれません。また繰り返しになりますが、文書作成能力は社会人の基本でもありますので、就活を通じてしっかり身につけておきましょう。

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