海外大OB/OGインタビュー『私のキャリア思考』vol.1 資産運用会社の実態に迫る

 2022/09/07  2022/09/07

海外大OB/OGインタビュー『私のキャリア思考』vol.1 資産運用会社の実態に迫る

海外大OB/OGインタビュー『私のキャリア思考』vol.1
資産運用会社の実態に迫る

海外大生として就職活動を終えられた先輩方に就活の経験談や社会人としての日本での生活についてのインタビューしていく、海外大OB/OGインタビュー『私のキャリア思考』

今回インタビューにご協力いただいたのは、新卒で業界トップの資産運用会社に入社したAさんです。
総合商社の内定も獲得されながら、金融業界、それも内定獲得最難関と呼ばれるバイサイドでのキャリアを選択されたAさんに就活の経験から日々の業務内容まで、いろいろ伺ってきました。
外銀志望の方、アセマネに興味がある方には必見の内容となっておりますのでぜひご覧ください。

目次

  1. プロフィール
  2. セルサイド・バイサイドとは?
  3. 新卒からバイサイド?!あなたも活かせる、志望動機の作り方
  4. 日々の仕事内容
  5. 会社で成し遂げたいこと
プロフィール

Aさん
北米の大学でファイナンスを専攻。就職活動では金融と商社を受験し、現在は業界トップの資産運用会社で勤務中。

就活軸
・やりたいことをやる
・給料
・Learning curve

セルサイド・バイサイドとは?

一般的に証券会社は株式・債券などの販売を行う、セルサイドのビジネスを展開しています。
それに対して証券会社から金融商品を買取り運用を行っているアセットマネジメント(アセマネ)はバイサイドは呼ばれています。新卒からバイサイドに入社するには金融や資産運用に関する深い知識と業界理解が求められるため、新卒からバイサイドは非常に狭き門であると言われています。

そんな難関を突破され現在はトップファームで活躍中のAさんにいろいろお話を伺ってきました。

新卒からバイサイド?!あなたも活かせる、志望動機の作り方

— セルサイトで経験を積んでからバイサイドに転職するのが一般的だと思うんですが、なぜ新卒からバイサイドに進もうと思ったんですか?
身近に金融関係の人が多かったこともあり、元々金融には興味がありました。大学の授業で学んだ内容もとても興味深かったため、自然と低学年のうちから金融業界を目指すようになりました。
中でもバイサイドを選んだ理由はビジネスモデルと自分の性格のマッチ度が高かったからです。
セルサイドの仕事は一分一秒の緊張感の中で取引を行っていて、そこが一番の醍醐味でもあり難易度が高いポイントなのですが、
それに対して、バイサイドの仕事は、資産を運用し長期的に継続して利益を出すことを目的に置いているので、どちらかと言うと私にはこちらのストック型ビジネスの方が合っているなと思い志望してました。

— なるほど、セルサイドは短距離走、バイサイドは持久走タイプの働き方っていうイメージですか?
まさにそれです!締め切りに追われながらお客さんにもキャッチアップして。。。という漫画家のような働き方をしています。
実際に面接でアセマネ志望の理由を聞かれた際も、好きなことにコツコツ取り組むのが好きな自分の性格にはバイサイドが合ってるんです、と説明すると「よくわかってるね〜」と納得してもらえました。投資で世界を豊かにしたいなんて大層な志望理由は無かったんですが、全然問題なかったです。

— やはり業界理解が深かったからこそ自分の適性のあるフィールドを見極められたんですね。
金融業、特にバイサイドってビジネスの構造がすごくわかりにくいので、選考に進む前に、あらかじめ業界の知識をつけ、どの企業がどんな方法でお金を稼いでいるのかを理解しておくのは非常に大切です。
これからバイサイド・セルサイドに限らず金融を受験する就活生の方は、ビジネスモデルへの理解が薄いままでは面接では太刀打ちできないので、しっかり業界・企業分析をした上で自分への適性を見極め受験するべきだと思っています。

外銀の実態!日々の仕事内容

— 毎日、どんな仕事をしてるんですか?
機関投資家や法人向けにファンドを提供して、私たちが代わりに運用をさせてもらってます。
基本四半期おきに「このくらいお金が作れましたよ!今後は今の状況を踏まえてこんな風に運用していきますよ」と運用報告をするんですが、私は基本的にここの業務に携わっています。

あとは、担当しているファンドの運用報告に加えて、お客様に新しい投資機会の提供もさせてもらったりしています。ビジネススタイルは一攫千金を狙うよりも、いかにお客さんに長い期間投資し続けてもらうかが大切なので、マーケットが沈んでいてパフォーマンスが悪いときはいかにしてディフェンスするかが本当に大変です(笑)

— そこが外資系金融の成長が早いと言われる所以なんですね。就活軸にlearning curveとありますが、やはり今の会社でのleraning curveは急だなと感じますか?
新卒で今の会社に入ったため比較対象がないので客観的には比べられませんが、他社に行った友達に聞いた限りでは、やはり相当濃い経験をさせてもらっているなという気はします。総合商社の内定も頂いたのですが、成長速度や成長環境といった観点で比べた際に自分にはこちらの環境があっていると思い入社を決めたのは間違いではなかったです。新卒であっても金融のプロフェッショナルとしての仕事を求められるので、このチャレンジングな環境にはとてもやりがいを感じていますし、同時に日々成長を実感しています。

— 具体的にはどんな業務に対してやりがいを感じていますか?
投資経験も人生経験も自分より長いお客さんからの鋭い質問があっても、論理立て納得していただけるようにプレゼンをできた時はやはり気持ちがいいです。株価が上がるか下がるかといった不確定なことに対して投資家の方から質問をされても「わかりません」なんて言えないので(笑)。断定はしないながら提案をし、お客様に納得していただく力はとても重要だと日々感じています。

— そういった力は選考プロセスの中でも見られているんですか?
そうですね、わからない質問があっても黙っているわけにもいかないので、何か言葉を発して、会社のブランドも自分のブランドも保ちながら場を持たせる力は本当に大事ですし、面接やインターンでもそういった側面での耐性は見られていると思います。
実際の業務でお客様とお話しする前も、想定質問などの対策を十分に練っていくので、そういう面では就活の面接に似てるなあとも思います。

今後の目標は?

— これから会社でどんなことを成し遂げたいですか?
新規のお客さんの希望を汲み取り、自分が本当に良いと思うファンドを提案し、新しいビジネスにつながる経験ができればいいなと思っています。

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